アントマン:クアントマニア鑑賞【ネタバレあり感想】

 2/19、僕は『アントマン:クアントマニア』を鑑賞した。

では感想を書いていこう。

ちなみにこんなにも鑑賞日から記事投稿の期間が空いてしまったのは、テスト勉強があったからだ。決して僕の怠けというわけではない。


ここからネタバレ注意。僕のような映画鑑賞家には『アントマン:クアントマニア』を鑑賞していない限り、以下の文章を読むことをお勧めしない。

まず映画としての評価だ。

君たちの言い分はわかる。映像も驚くべきものだし、量子世界だからこその我々の世界のルールが通用しない感覚、多様な生物、美しくなったスターウォーズ(スターウォーズを批判しているわけではない。もちろん近年のスターウォーズは何か見失ってるものが多いが...)のような世界観、完全なハッピーエンド(少なくともスコットラングからすると)良い点はたくさんあった。

その他の良かった点は後ほど述べさせてもらう。


低評価の理由

僕がなぜこれほどまでに低い評価をしたのか。

それは物語の単調性と征服者カーンのイメージダウンにある。

『アイアンマン3』や『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』を思い出してほしい。両者ともしっかりとした伏線、ストーリーがあり、『アイアンマン3』には明確な「アイアンマンとしての自分」というテーマがあり、『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』は誰が味方か敵かわからない驚愕のサスペンスであった。

しかしこの『アントマン:クアントマニア』はどうだろう。もちろんアントマンシリーズ特有のコメディ感は満足した。しかしながら、征服者カーンや、M.O.D.O.Kなどの原作の重要ヴィランの出し切れていない感(カーンはまだまだ出てくるんだけども)、レギュラーメンバーの欠席、エンジンを再起動させるときの「どうせうまくいく感」など、最近のマーベル映画ほとんどに言えてしまうが、戦隊モノ感が凄かった。


この映画の見どころ

では、視点を180度変えてこの映画の見どころを述べていこう。

まずは「家族愛」というテーマだ。

映画を観た方ならわかると思うが、スコットがカーンと戦う、エンジンを再起動させるなどの行動は全て「キャシーを守りたい」という感情から来ている。

そのため、エンジンの中にいたときに発生した彼自身の可能性も全て、「キャシーを守る」という目的のために例外なく一丸となっていた。

これは「父親」であるスコットをとてもうまく描いていたと思う。

次に征服者カーンの存在についてである。エンドクレジットでわかった通り、カーンは思ってたよりも複数存在しており評議会を形成していた。今作のカーンは異端児だったようで、評議会から脅威とみなされ、量子世界に飛ばされてしまった。量子世界では時空(そして多次元宇宙)と接触することができないので、エンジンが直らない限り、一生出ることができない牢獄となったのだ。

彼が脅威とみなされていた理由は一つ。他の宇宙の征服と破壊である。

その目的は自分たちの宇宙を別の宇宙から守ることだった。そのため、スコットには私を脱出させないと大変なことになる、と言っていたのだろう。

果たしてこのカーンはヴィランだったのか、ヒーローだったのか。

M.O.D.O.Kの正体はダレンだった!

M.O.D.O.Kの正体は原作と違い、一作目で消えたと思われていたイエロージャケットこと、ダレンだった。顔が大きくなったのは賢さからではなく、量子世界に飛ばされた時のバグのようなもので体がアンバランスになったことにあるらしい。彼のツルツルの後ろ姿は見ものだった。

さて、ネタバレ有りの感想はここまで。映画としてはお勧めできないが、マーベルファンなら必ず見に行った方が良いだろう。

トランプ刑事は今回も登場。




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