最近は長文記事でも映画情報が多くなってたよね。でも今回はドイツ軍が採用した暗号機エグニマについて話していこうと思う。あ、そうそう。映画「イミテーション・ゲーム」をもとに話していく部分が多いからね。結局は映画なわけだ。
エニグマとは
エニグマとはドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって発明されたローター式の暗号機だ。暗号鍵(いわゆる暗号の設定。パスワードみたいなもの)を合わせることによって、暗号化された文を元の文に戻すことができる。
しかしこのエニグマ、何が凄いのかというと暗号の組み合わせが大量にあるということ。
上の写真を見たらわかると思うがローターが3枚ある。そしてそれぞれのローターにはアルファベットが26存在するつまり、組み合わせは26x26x26。17,576通り存在する。
"ところが、オリジナルのエニグマタイプライターはさらに複雑なものでした。タイプライターのキーを押すと、打ち出される文字はローターの設定位置だけでなく、ワイヤーを調整するリングにも左右されるものだったからです。
例えば当初の入力内容がAで、それがGと変換表示されたとしたら、それはローターと電気信号を通すワイヤーの複合作用による電磁的選別の結果なのです。
もともと、ローターの位置だけに依拠する場合でも、17,576通りもの組み合わせが可能になることはすでに説明しました。
これに電気の複合作用が加われば、組み合わせの数は増加します。一体どれくらいになったと思いますか?
なんと数百万通りにもおよんだそうです。" https://kc-i.jp/activity/kwn/gianfranco_b/20170929/より引用
この引用にも書いてある通り、組み合わせは数百万通りとなる。
そしてさらに鬼畜なのが、毎日朝6時にドイツ軍は通信用の組み合わせを変更しているということだ。
つまり普通に暗号の組み合わせを解こうとして数百万通りある上にそれを6時から0時までの間に終わらせなきゃいけない。
仮に300万通りあったとしよう。それを6時から0時の間ですべて調べるには、最低でも四十七通りを1秒で調べなければならない。つまり、人の手ではどうやっても不可能なのだ。
どうやってエニグマは破られたのか
ではこの攻略不可能とされていたエニグマはどのようにして解読されたのだろうか。
この解決に深く関係しているのがブレッチリーパークで暗号解読に努めていたアランチューリング率いるメンバーたちである。
アランチューリングはコンピュータの父とも言われており、イミテーションゲームで描かれているように、人では無く機械で対抗する。
暗号の設定を探索する機械を作り、(1+2の計算もできないのでコンピュートできない、つまりコンピュータではない。)
さらに暗号鍵がわからないよう、ドイツ軍は通信時は毎回違う文字を打ち込むはずだったのに、複数回同じ文字を打ち込んだり、暗号の鍵がQWEなどの簡単なものだったことも重なり、
ついにアランチューリング率いるブレッチリーパークのチームはエニグマに打ち勝ったのだ。
これがエニグマの歴史だ。
そして、アランチューリングの実話を元にした映画、イミテーションゲームも面白いので、ぜひ見ていただきたい。
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